米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を狙った大規模なサイバー攻撃が12日起きた。
「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるコンピューターウイルスが使われ、被害は欧州を中心に世界約100カ国・地域に広がった。
英国で医療機関が診療ができなくなるなどの被害が出た。
「ウィンドウズ」狙ったサイバー攻撃 被害100カ国に
今回の攻撃ではウィンドウズの脆弱(ぜいじゃく)性が狙われた。
電子メールに添付されたファイルを開くなどしてコンピューターが感染すると、内部のデータが暗号化されるなどして使えなくなり、
解除するカギ代として、感染したコンピューターごとに300ドル(約3万4千円)相当の仮想通貨ビットコインが要求された。
欧州のほか日本を含むアジア各国も標的になった模様だ。
被害が最も深刻だった英国では12日、イングランドとスコットランドの国営医療制度「国民保健サービス」(NHS)のコンピューターシステムが使えなくなった。
英BBCによると、患者情報が閲覧できなくなるなどの被害は約40の医療団体におよび、このうち国内最大規模のロンドンの団体は13日、傘下の五つの病院ですべての外来予約の診療を取りやめた。
予定していた手術の中止や救急搬送先の変更など、各地で影響が出た
。英メディアは13日、英中部サンダーランドにある日産自動車の工場も影響を受けたと報じた。
英国のメイ首相は12日、「これはNHSを狙ったものではなく、多数の国や組織が被害を受けた国際的な攻撃だ」と述べた。
だが、NHS内の9割のコンピューターが、2014年にサポートが打ち切られたMSの旧OS「XP」を使い続けていた問題も浮上し、管理体制が問われそうだ。
今回の攻撃の犯人は分かってい…
手術を中止、日産工場も影響…サイバー攻撃の被害広がる
http://www.asahi.com/articles/ASK5F5R94K5FUHBI018.html
全世界でサイバー攻撃、Windowsが狙われ100ヵ国以上で被害。日系企業も被害多数
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